クレアチンが効かないという人にこそ使って欲しいという謳い文句でレビューを見てもなかなか好評なPh調整済みクレアチンサプリメント、クレアPI。pHを調整することでクレアチンの吸収を高めて、胃から腸への移行も早いと宣伝しています。
私も使ってみて、パワーはまだ風邪による大幅ダウンから戻りきっていませんが、今まで飲んでいたオレンジジュースを水で割った自作スポーツドリンクと比べて、トレーニング中にゴクゴク飲んでもお腹に溜まる感覚が非常に少ないという点は体感しています。
継続して使用したいとは思っているのですが1ヶ月分で6000円ほどとナカナカ高価なサプリメントです。しかし、原材料をみてみると…
デキストリン
ブドウ糖
クレアチン
クエン酸
重曹
フレーバー
と高価な材料は何1つ使われていません。phを調整してクレアチンの吸収を良くするというアイデアにお金を払っているような感じですね。
『安い材料ばかりなんだからなんとか自作できないものかなぁ』となんとなく考えていたのですが、バーサーカーホームページの情報や原材料表示を見ていたら『コピーできるじゃん!』と思いつきました!!
以前にも遊びで真似事をしたことはあったのですが、今回はより精度を高めたコピーです!!
まずは、マメ知識から。パッケージの原材料表示は重量の重い順から表示しなければならないという決まりがあります。こちらが原材料表示の画像です。

つまりクレアPIは材料の多い順に並べると ①デキストリン ②ブドウ糖 ③クレアチン ④クエン酸 ⑤重曹 ⑥フレーバー となります。
次に分かるのは、メーカーのホームページよりクレアチンは100gあたり10gということ。そして、成分表示のナトリウム量1050mgから計算すると重曹は約3.85gということです。重曹は炭酸水素ナトリウムの略でナトリウムを含みます。これらからクエン酸は3.85gから10gの間ということになります。
次にデキストリンとブドウ糖です。この2つは炭水化物になります。成分表示の炭水化物をみると73.9g。つまりデキストリンとブドウ糖を足してこのくらいの重量に、尚且つデキストリンがブドウ糖より多目ということになります。
デキストリンとブドウ糖の比率は残念ながら謎ですが、これはpHに与える影響が少ないのでそんなに性能には影響を及ぼさないと思います。半々から2:1くらいで良いのではないでしょうか。
また、成分表示にはクエン酸も炭水化物として重量がカウントされていると思われるので厳密にいえば、その分だけデキストリンとブドウ糖のブレンドは引かなければなりませんが、Phにはほとんど影響を与えない成分だしクエン酸の配合は多くても10g以下なのでこれもシビアに考える必要はないと思います。
最後に残ったのがクエン酸ですね。これは表示からは正確な分量は分かりそうにありません。そこで、他の材料を全て溶かしておいてPhを見ながら少しづつ加えていってみます。
まずは本家クレアPIのPhを確認。測定すると4.13ですね。

次に水を2.8リットル用意。あまり少量だと誤差が生じやすいと考え4回分(200g)の配合で実験してみます。我が家の水道水のpHは7.32とでました。

次にクレアチン20gを溶かします。pHは7.09になりました。クレアチンもpHへの影響は少ないようです。

次はデキストリンとブドウ糖の2:1ブレンドを148gと重曹を7.7g投入して測定。重曹の影響で一気にpHがアルカリに偏りました。

そしてクエン酸を計量スプーンで測りながら少しづつ加えていくと…25cc(14.25g)加えたところでpHが4.11と本家クレアPIとほぼ同じに!!

その後、試しにクレアチンとデキストリン&ブドウ糖をドバッと加えてみましたが、ほとんど変化なし。これらはそんなにシビアに計量しなくても大丈夫ですね。

できあがった液を飲んでみると少し酸っぱくて微炭酸なところは本家と同じですが風味がないのでただ酸っぱいだけな味に仕上がっています。
そこでレモンエッセンスを数滴投入!酸っぱい液体にレモンの香りがつけばレモン味としてゴマかせるはず。

飲んでみると予想以上のクオリティーです!!本家クレアPIにも飲みやすさで特に劣らないと私は感じました。
念のためレモンエッセンスもpHを狂わせてしまわないかを確認。200ccほどのクレアPIコピーに6滴と大量に入れて測定。

ほとんど変化なし。常識的な量で使う限りは全く問題なさそうです。
では1ヶ月分(1日あたり50g)のレシピをまとめてみます…
クレアチン 150g
デキストリン 739g
ブドウ糖 369.5g
クエン酸 106.9g
重曹 57.8g
となりますね。細かく表示される量りを持ってない場合は…
クエン酸 0.57g/cc
重曹 0.725g/cc
を目安に計量スプーンでも作成可能です。しかし、製品によって粒子の大きさが違うと思われるので計量スプーンで作る場合は私が使用したのと同じ製品を使ったほうが良いと思います。
使用したクエン酸はコレです
重曹はコチラ
今回使用した材料は…
クレアチンは
iherbでジャローを購入しました。DNSや本家クレアPIと同じくクレアピュアというブランドの原料を使用していて価格は325gで800円台とかなりお買い得です。

ブドウ糖、クエン酸、重曹は製菓材料のお店である
スイートキッチンで購入。
ブドウ糖は2キロで625円。クエン酸は100gで286円。重曹は1キロ383円でゲットできました。
デキストリンは
ケンコーコムで粉飴を購入しました。こちらは1キロ525円でした。
これらの材料のg当たり価格を計算すると
クレアチン 2.46円
デキストリン(粉飴) 0.525円
ブドウ糖 0.313円
クエン酸 2.86円
重曹 0.383円
1ヶ月分の分量で計算すると…
クレアチン 2.46円×150g=369円
デキストリン 0.525円×739g=739.5円
ブドウ糖 0.313円×369.5g=115.7円
クエン酸 2.86円×106.9g=305.7円
重曹 0.383円×57.8g=22.1円
369+739.5+115.7+305.7+22.1=1552円
何と1ヶ月分が1552円!!本家の25%ほどの値段でできちゃいました!!
メーカー推奨の飲み方は…
トレーニングのない日は50gを700ccの水に溶かして朝食前と昼食前に飲みます。トレーニング日はトレーニングドリンクとしてセットの合間にチビチビ飲みます。
ポイントとしてはpHを狂わせないために粉と水の量を守ること(水が多少多い分にはOK)。空腹時に飲むことです。
あと、クレアチンは水にとかして24時間ほどで変性してしまうそうです。このブレンドの場合は酸性よりなのでもう少し早く変性してしまうかも。前日からの作り置きはやめておいたほうが良さそうですね。
私も現在飲んでいるクレアPIが無くなったらこのクレアPIコピーでトレーニングを頑張ります!!
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確かに割合が解れば難しくは無いですし安価ですよね。
しかし考えたことも有りませんでした、勉強になりました(^_^;)