ベンチプレス台の選び方について私が感じたことを記事にしてみます。
ベンチ台を選ぶ上で考えなければいけないポイントとしては
1 ワイドかナローか
2 耐荷重
3 ラックの高さ調整
4 セーフティバー
5 シートのサイズ、材質
が挙げられると思います。
1 ワイドかナローか?
ベンチプレス台には左右のラック間が広くラックの内側を握ることになるワイドタイプと

ラックの間隔が狭く、外側を握るナロータイプがあります。

ワイドタイプは幅が広く安定感がありますが、オリンピックタイプと呼ばれる2200ミリの長さのバーを使う必要があり、かなりスペースを喰ってしまいます。
ナロータイプは安定感は劣りますが短めのバーも使うことができ、狭いスペースでも設置が可能です。
どちらを選ぶかですが、私はスペースの許す限りはワイドタイプを選択することをオススメします。ナロータイプは画像からも想像がつくと思いますがすごく不安定です。
例えば片側に20キロプレートを装着する場合、使用するバーの長さや重さにもよりますがプレートの重みで反対側が浮き上がってバーがラックから外れてしまいます。
現在の筋太郎ジムを作る以前に通ってた施設ではナロータイプのベンチ台があったのでプレート装着時にバーを落下させてしまうところに何回も遭遇しました。これはとっても危ないです。
1人の場合、プレートを片側に装着しても反対側が浮かないようにバーを中央からズラしておくなどの工夫が必要ですが、こうすると何のために省スペースなナロータイプを使うのか分からなくなってしまいます。
あと、絶対にやめておいた方が良いと思うのがワイドともナローとも言えないような中途半端な幅のラックを持ったベンチ台です。
ベンチプレスでは大抵の方は左右にグリップ間が60~80センチ程度で握ると思いますが丁度そのあたりにラックがあって握れないなんてものもありました。
2 耐荷重
家庭用として販売されているベンチ台だと耐荷重は安物で200キロ程度、そこそこの価格だと300キロ程度のものが多いようです。
この耐荷重という数値は体重+バーベルの重量のことなので200キロのベンチ台では体重80キロの人が120キロを扱うだけで達してしまいます。これは真剣にトレーニングしている人なら結構な割合で到達してしまう数値だと思います。
なので長くトレーニングをしていくつもりなら300キロ以上の製品がオススメです。これなら体重100キロの人が200キロを扱っても大丈夫。日本のトップクラスくらいの実力までOKです。
3 ラック
高さ調整体格は人それぞれなのでラックの高さは調整できたほうが当然やり易いわけですが調整機能の付いていないベンチ台も結構多いです。
私がトレーニングを始めた頃に通っていたジムのベンチ台は調整不能タイプだったのですがコレはもう使いたくないですね。小柄な女性でもバーを外せる程度の高さにラックがあるので身長が高めの私がラックアウトしようとすると肩への負担とエネルギーの消耗がスゴかったです。
痛めないためにも無駄にエネルギーを使わないためにも調整機能付きをオススメします。
形状ラックの形状も安全のために重要です。もっとも危険なのがこんなタイプ

ラックの前側と後ろ側で高さ差があまりないです。
力尽きてラックに戻すときにソーっと戻すなんて無理なのでラックの後ろ側爪にぶつけるように戻すことになります。ところが上の画像のように爪の高さがないとそのまま頭の後ろにバーベルを落としてしまう可能性があります。
後ろがわの爪が充分に高いベンチ台が安心です。

こんなラックなら力尽きても安心してバーベルを戻せます。
4 セーフティーバー
ホームジムでベンチプレスを行う場合、絶対にあったほうが良いのがセーフティバーです。つい数ヶ月前にもベンチプレスでバーベルを首に落とした男性が死亡したなんてニュースがありました。
セーフティバーさえきちんとセットしておけば防げた事故です。私もトレーニングを始めたばかりの頃、何も考えずに力尽きるまでベンチプレスをしたところバーベルを胸の上から動かせなくなってしまい周囲の人に助けてもらったことがあります。あれがもし1人でトレーニングしているときだったらと考えるとゾっとします。
セーフティバーの形状ですが、なるべく長くてラック側のフレームとのスキ間がなくて高さ調整が細かい物が良いです。
あってもあまり安心できないのがこんなセーフティバー

長さが短くラック側のフレームとスキ間があります。潰れるときに首側にバーベルが流れてしまったらギロチン状態になってしまいます。短いのでお腹側へ落としてしまう可能性も大きいですね。
潰れるときは力尽きたときや痛めたとき、手を滑らせたとき等なのでこんな短いセーフティに正確に降ろす自信は私にはないです。
あと高さ調整がなるべく細かいものがベストです。高さ調整が大雑把だと1段上げれば胸より先にセーフティーバーにバーベルが当たってしまう、下げれば潰れてもラックがずっと下にあって脱出できないなんてことになってしまいます。30ミリ以下くらいの調整幅をもっていると良いと思います。
5 シートのサイズ、材質
シートの高さ、幅、材質もメーカーによってそれぞれです。
パワーリフティングの大会で使われるベンチ台は高さが42~45センチ、幅が29~32センチという規定がありますが、一般向けに販売されているほとんどのベンチ台はそれより低く、幅も狭いです。
大抵の人はシート高さは高め、幅は広めのほうが少し重い重量が扱えますが大会に出るわけではなく鍛えるための目的であれば少々低く細いシートでも問題はないと私は思います。
それより私の場合はシートの滑りが気になることが多いです。脚を踏ん張るように力を込めると背中が頭側にズルッと滑ります。今まで私がシートの滑りを気にすることなくおこなえたのはERとパワーラインといういずれもパワーリフティングの大会で使われる超高価なベンチ台だけです。
コレの解決策としておすすめなのが滑り止めシートを敷くことです。

こんなヤツです。
このやり方は結構広く知られているみたいで大会会場でもアップ場で使っている選手を見かけたことがあります。
他にはシート部分だけ自分で作り変えてしまうなんて方法もあります。シート部分は大抵は木の板とクッションを皮で包んでフレームにボルト止めしてあるだけなので滑りにくい皮に張り替えたり、板とクッションも購入すればサイズも自由自在です。
シートの改造についてはコチラをどうぞ→
児玉SP改6 筋太郎オススメのベンチ台
上記のことを考えて手の届く価格のベンチ台を選ぶとなると…
耐荷重300キロ。ラック、セーフティの高さ調整が20ミリ刻み。十分なサイズのセーフティ。と、かなり条件が揃ってます。欠点もありますが筋太郎ジムでも使用しているので詳しいレポートは
コチラをどうぞ。
お次はタフスタッフのベンチ台。


コレは私は使ったことはないですがセーフティの形や調整幅からみて安全性が高そう。コッテコテのパワーリフティングジムであるX-treme Powerでも使っているそうなので良いのではないでしょうか。お値段は123900円です。
次にコチラ。
コレは筋太郎ジムができる以前に通っていたジムで使っていました。ラックの調整幅が大きい(8センチくらいだったかな?)、耐荷重は児玉SPと同じ300キロだけどこちらのほうがグラつき感が大きい。といった欠点はありますがセーフティはギロチンの心配がない形状で調整幅も細かい(25ミリだったと思います)と安全にトレーニングはできます。
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パワーリフティング大会でも使われているラックでネット通販でも販売しているBULLです。バーを乗せたままラック高が調整可能なので複数人でのトレーニングやグリップ幅を変えながらのトレーニングも楽々です。
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